モーターサイクル・ダイアリーズ
「モーターサイクル・ダイアリーズ」(2004)
革命家チェ・ゲバラの青年期の南米の旅の話し。
歴史には弱くて、彼がどういう人物だったのか全く知らないのだけれど、革命家になる前の本当に普通の青年だった頃の話だったのですんなりと観られました。
これと言って大きな事件が起きるわけでもなく淡々と物語は進んでいくんだけれど、
その旅の過程で徐々に主人公の中に何かが芽生えていくのが丁寧に描かれていてとてもよかったです。南米の荒野の風景も素敵だった。
最後には「使命」の胎芽みたいなものが宿って精悍な顔つきになった主人公に胸を打たれたよ。
「旅」って自身を未知の世界に晒すことで、今まで知らなかったこと、世界のあり方を知ることができるっていうのもそうだけど、何より自分自身の中に新たな発見や人間としての核みたいなものを再確認をすることができるんだろうなぁ。
単純ですが、旅に出たくなりました。
でも決して物理的な旅だけでなく、新しい世界や環境に身を投じるってことも同じことなんだろうね。(職場とか、交友関係とか)
いつだって勇気がいることだけれど、成長の糧にもなる。
その一歩を踏み出すのに勇気よりも大事なのは好奇心なのかも知れないなぁ。
恐れすら越える好奇心があれば、どんなところにだって飛び込めるもんね。
なんて偉そうに言ってる自分がいつだってマゴマゴして何もできない弱い人間なんだけどさ。