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横浜在住サラリーマン36歳。娘と猫のミウと音楽の話などを中心に駄文を垂れ流します。

エレファントカシマシ デビュー25周年 SPECIAL LIVE

エレカシで2014年のライヴ初めしてきました!

(ブログタイトルはまんま今回のライヴのタイトルです。こんなダサい名前だったのか!(笑))
レコ発ツアーとかではなく、25周年記念の1回限りの特別なライヴってことで、彼らにしては珍しい超大箱の「さいたまスーパーアリーナ」(13,000人!)
新旧盛りだくさん、正味4時間(!)の超濃密なライヴでした。
んもーっ!素晴らしかった!

いやね、正直に白状してしまうとですね・・。
おれのエレカシ好きはまぁ中途半端なもんですよ・・。
出会いはリアルタイムで「今宵の月のように」で知ったところから(当時ドラマ主題歌だったから)
その後に「ココロに花を」が名盤だってことを知って遡ってから、まぁポツポツブランク空けながらもなんとなくリアルタイムで新譜を追ってるような。
まぁ、胸張ってファンです!って言えるような身分じゃございません。
 
なんとなく急に熱が上がって野音行ったりしたりしますが、まぁ往年のファンが涙するような曲で「この曲知らないや・・」って程度ですよ。
イントロで体温が上がるような曲は僅かです。
 
そんな自分でしたが、ひょんなことから2日前にこのライヴ存在を知り(この時点で失格ですが・・)、幸運にもチケットを譲っていただける人がいらしたので参戦してきました!
 
(繰り返し)そんな自分でしたが、いやはや、やー!行ってよかった!!
彼らの25年ものキャリアの中からまんべんなく幅広い選曲だったのだけれど、
彼らが絶えず変わり続けながら、(矛盾するようだけれど)同時に全く変わらずにここまで来たってことをしみじみ、つくづく感じる素晴らしいライヴでした。
 
物販の行列に並んだせいもあり、会場入りしたら既に2曲目の途中で自分のブースに行くまでに天井から無数の風船が降ってくるっていう洗礼を受けながらのスタート。
その時点で「奴隷天国」!序盤から飛ばすなぁー!
よく序盤は会場の空気をじんわりと馴染ませていくようなライヴをするミュージシャンが多いけれど、今日はねぇ、まぁ25年の中から盛りだくさんなこともあり、いきなりトップギア!圧倒されました。
 
中盤、イヤモニの具合が悪いのか、喉が辛いのか、とても苦しそうに歌いにくそうなシーンが見られたけど、終盤はさすが、盛り返しました。
(ってか、複数人でカラオケ行ったって4時間歌い続けたら喉潰れちゃうけど、それを1人でやり遂げるんだから、そんなん当たり前だよなぁ・・)
 
と、なんか中途半端な自分が時系列で今日のレポしても筋金入りのファンには敵わないので自分なりの見解を。
 
 
んー。
今自分は33歳(今月34歳になりますが)なんだけど、自分の青春ド真ん中は90年代後半から2000年代前半 なんですよ。(大学時代です)
そうなるとですね。
まぁ、ちょうどその頃にロッキング オン ジャパンに被れてしまった身なので(笑)、「新世代」のミュージシャンはスーパーカーくるりナンバーガール中村一義BRAHMANあたりなわけです。(まだアジカンも出てきてないくらい)
奥田民生スピッツイエモンエレカシ、真心、このあたりはリアルタイムでメチャクチャ聴いてるし知ってるけど「旧世代」(失礼)って感覚があるのです。
 
で、レディオヘッドの「OK COMPUTER」「KID A」が世界中に強烈な影響を与えて、なんだか時代の閉塞感とリンクして(まぁ、この文脈がもろロッキング オン的ですが・・(苦))、旧世代がちょっと元気なかったりしたんですよ。
ソウルセット電気グルーヴが新作を全然出さなかったのもこの頃のような記憶が・・)
 
そんな時代の後、その旧世代が急に息を吹き返してきた時があって。
スピッツも「ハヤブサ」で打ち込み導入したり、イエモンも試行錯誤してたり、なんだろな、結構なりふり構わずに暴れて無理矢理壁を壊すようなタイミングが同期して。そんな時にエレカシが放った曲が「ガストロンジャー」だったんだよね。
 
とにかくこの曲にはインパクトがあった!
新世代が熱くも割とスマートな洗練された楽曲を作ってる(ようなイメージがあった)のに対して、この曲の持つ熱量は見てくれや体裁を気にしないが故の猛烈なエネルギーの迸り(ほとばしり)を感じて圧倒された。
その後に出たアルバム「good morning」もトータルでこの空気、メッセージを孕んだ快作(怪作)でブッ飛ばされました。
(ってか、いまだに聴いてるし)
 
その後、エレカシのみならず、スピッツ奥田民生吉井和哉斉藤和義、この界隈のミュージシャンがいまだに活躍するのを見るのにつけ、「新しい感覚」や「新しい技術」ってのは時代を変える武器にもなるし、その前の世代には「脅威」にもなるのだなぁと思いながらも、時代を生き抜いてきた人たちが獲得した「底力」みたいなものっては新しい古い関係なく根源的な強さとして根付いているのだなぁと思う次第です。(なんだか酔っぱらってだんだん自分で何言ってるのか分からなくなってきた・・)
 
時が流れて自分も20歳の頃から30代中盤に差し掛かるタイミングになるにつけ、感じるのは彼らの男としての腹の括り方や、愚直なまでに自分のスタイルを突き通すことの凄さ、強さ、難しさ。
今日はライヴを観ながらずっと「おれはこのままでいいのか?」って自問自答してました。
そういうものを突き付ける凄みが彼らにありました。
 
ってか、ミュージシャンだけじゃないんだよね、これは。
サラリーマンでも同じことで、やっぱり下の若い世代にはスマートな仕事のセンスを感じるし、一方でスマートとは思えない上の仕事論にもやっぱりある程度経験に裏付けされる強さも感じる。
 
あっ、話しが逸れまくってる気がする。
(すみません、既に気持ちよくチューハイ1本、ビール缶500mlを2本、缶350mlを1本空けてしまいました・・。)
 
もう本当に酩酊してきたのでまとめに入りますが(まとまらない恐れあり)、
エレカシは素晴らしい!(えっ、そんなオチ・・?面倒臭くなってるでしょ?)
 
やー、自分が好きなものとか、信じたものをその心のままに突き通すってのは本当に難しいことだよ。年齢を重ねるほど強く感じる。
彼らはそれらを25年やり続けている、そしてそれを浮き沈みありながらここまでやってきている。
そして2014年のこの日、彼らのキャリアの中で最大のキャパの場所でそれをやり遂げた。
もうその事実にただただしみじみと感激すると共に、尊敬してしまう。
(この尊敬って気持ちはなんかこの歳になって湧き上がる感情だなぁと思う)
 
いやさぁ、正直ミヤジは普通に生活してても、きっと枠から外れてしまうような、やっぱり規格外の特別な人だと思うんだよね(笑)
それを周りの人たちが認めて支えることで素晴らしい表現に昇華される。
それって本当に幸せな関係性だなぁと思った。
(だって他のメンバー、ミヤジに演奏中にサングラス外されたり、帽子取られたりしちゃうんだよ(笑)それでも何一つ文句言わず演奏を続けるの。(今日はそこまでで済んだけど・・)まぁもはや伝統芸能のレベルに達してる気もしますが)

で、何だっけ?
やっ、個人的にはガストロンジャーがやっぱりよかったです!
リリース当時の日本に対するミヤジの鬱屈した不満や苛立ちが抑えきれずに暴走して炸裂した名曲なんだけど、15年近く経った今も全く強度が落ちることなく、それどころか逆に更に力強くなっていたことに驚きました。
ただ単に「ライヴで盛り上がるアッパー目の曲のひとつ」ってことでなく、むしろ今の方が「ただなぁ 破壊されんだよ、駄目な物は全部」のフレーズがリアリティを持って響く。
本当に胸にナイフを突き付けれらるような緊張感がありました。
それは自分が大人になったってことと、日本に緩い余裕が遂になくなったってことが両方あると思うけど。
ほんと、音楽聴いて心が動いて、その人が変われたりすること、あるんだよなぁ。
音楽は無力じゃない。人の心を動かす力があると改めて思った日でした。
 
あっ、あとね「がんばろう」とか「みんな」とかって単語が薄っぺらく、逆に胡散臭く感じるような時代ですが(自分だけ?)、だけどミヤジが叫ぶ「がんばろうぜ!」と「エビバデ!」って言葉はなんか信じれる 気がするんだよね。
それすごいなって思った。
 
あぁー、眠くなってきた・・。
超気持ちいい♪
家だからもうベッドにダイブするだけでいいしね♪
 
ってなわけで、
エレファントカシマシ、25周年おめでとうございます!
 
 
 

 

 

http://instagram.com/p/jB5Po3ri9c/

 

 

セットリスト 

01.sky is blue
02.奴隷天国
03.悲しみの果て
04.新しい季節へキミと
05.今はここが真ん中さ!
06.彼女は買い物の帰り道
07.リッスントゥザミュージック
08.ヒトコイシクテ、アイヲモトメテ
09.Darling
10.シャララ
11.ココロをノックしてくれ
12.未来の生命体
13.デーデ
14.達者であれよ
15.今をかきならせ
16.やさしさ
17.珍奇男
18.男餓鬼道空っ風
19.風に吹かれて
20.傷だらけの夜明け
21.あなたへ
22.ハナウタ
23.ズレてる方がいい
24.俺たちの明日


(アンコール)
25.今宵の月のように
26.さらば青春
27.昔の侍
28.旅
29.桜の花舞い上がる道を
30.笑顔の未来へ
31.あなたのやさしさをオレは何に例えよう
32.so many people
33.生命賛歌
34.ガストロンジャー
35.ファイティングマン


(ダブルアンコール)
36.男は行
37.待つ男