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横浜在住サラリーマン36歳。娘と猫のミウと音楽の話などを中心に駄文を垂れ流します。

サカナクションのライヴの感想あれこれ。

やー、分かっちゃいたけど本当にすんごい人気なんだねぇ!

会場が熱気に溢れてたよ。

とても楽しかったです。

 

彼らは裏方のスタッフまで含めて「チームサカナクション」と言っているけれど、本当にそれを体現するような、スタッフの誰もがきちんとプロフェッショナルな仕事をしていることを感じられる素晴らしいステージでした。

今まで見たことないような照明機材なんかをバシバシ使ってたりしてて、「さすがビクターの稼ぎ頭、お金掛けてるなぁ」って思ったところもありつつも、でもそれだけでなく、今日撮ったばかりの入場待ちのお客さんの写真を演奏中にステージ背景の幕に映写したり、ラップトップの前に一列になったメンバーが暗転の後、バンドスタイルで演奏したり(これは紅白でも見た演出)、ただ単にお金掛けてるだけってわけではなく、細かなたくさんのアイデアが散りばめられていて感激しました。

山口君は単純に自分の音楽を広く聴いてもらいたいって思いだけでなく、今の音楽業界全体を、自分たちをハブにして盛り上げていきたいって思ってるんだろうなぁ。

その意志を強く感じました。素晴らしいよね。音楽シーン全体の希望だよ。

MC聞いてて本当に生真面目な人だなぁとしみじみ思ったけど、色々しょい込み過ぎて身体とか精神を壊さないといいなぁ・・。

 

ライヴは終始堂々とした安定感のあるもので、大好きな曲もたくさん聴けて本当に楽しかった!

でも同時に「あぁ、彼らの音楽は自分ではなく、自分の下の世代のものだなぁ」なんて思ったりもしました。

これはさみしさとか妬みだとか、上から目線だとか、批判だとか、そういうことではなく、本当に率直に感じた思いです。

彼らの音楽は大好きだし、ずっと聴いてきてはいるものの、やはりブランキー、ミッシェル、くるりスーパーカーナンバーガールが青春だった自分からすると、自身のプライベートを重ね合わせたりするようなものではなかったんだよね。

でもそれだけじゃないんだよなぁ。

なんだろ?もちろんそういうのも理由としてあるんだけど、どちらかというとライヴ会場の空気みたいなものに対する違和感を感じたんだよなあ。

うーん、うまく言葉にできないけど。。

なんだろうなぁ・・ちょっとサッカー日本代表の応援をみんなでしてるサポーターみたいな、ある種スポーツ観戦に近いノリを感じて、そこに自分が同化できない感覚があったんだよなぁー。

お客さんが余りに予定調和過ぎるというか何と言うか。(いや、でも心から楽しんでるんだから全然オッケーなんですよ、もちろん)

あー、でも自分が好きなミュージシャンのライヴでも同じこと言えるか・・。

キラーチューンの連発に若い子たち誰もが諸手を挙げて踊っている中、どこか違う場所にいるような客観的な自分がいて、改めてその事に気が付いたんだよなぁ。

彼らのライヴはワーハピのちっちゃいステージぶりだったから、この超ブレイクした状況とのギャップに当てられちゃったのかしら?

四つ打ちのロックはとにかくノリやすいし、今のJ-ROCK(って言い方もメチャクチャ気恥ずかしいですが・・)のトレンドって感じだけど、そこに単調に乗っかってるお客さんが退屈だなぁって思ったのかなぁ?

ちょっとこれ難しいッスね。

もうちょい考えてみます。

 

でも、「こんなに踊りやすい音なのに会場ギュウギュウで窮屈な思いするのってストレス溜まらないのかなぁ?」「拳上げて飛び跳ねてるだけで満足なのかな?」「この音が好きなら若い子ももっとバンバンクラブ行けばいいのになぁ」って思ってたら、山口君がMCで「いつか自分たち名義のレイヴパーティーをやりたい」って言ってて、それはイイ!って思いました。そういう聴き手の間口を広げるようなこともちゃんと考えてるんだなぁ、すごいなぁ。

これはぜひ実現してもらいたいです。

 

しっかし「アイデンティティがない 生まれない らららら」って歌詞にお客さんがみんな拳を突き上げてる光景は本当に不思議だよね。ほんと面白くて笑っちゃう。

 

個人的にはやはり「エンドレス」がグッときました。

聴けてよかった。。

 

ってな感じで。

なんか褒めてるんだか貶してるんだか分からない文章になってしまいましたが・・、それは単におれが捻くれて歪んでるだけです。

メチャクチャ素晴らしいライヴでした。

ぜひまた行きたいです!