TELL ME GATSUN
いつもツイッターやらブログやらであーだこーだ好き放題言ってる自分ですが、
実は密かにこのCMを忘れないように心掛けてます。
サントリー「BOSS7」(たぶん98年くらい)
自分に火の粉が降りかからない立場にいることをいいことに好き放題言ってたら、突然その人がその文句言ってた本人の目の前に立たされるってCM。
このCM、本当によくできてるよなぁ。
自分含め、誰にも絶対にこういうシチュエーションはあると思うんだよね。
このCMは視聴者に「それは本当に本人を前にしても堂々と言えることなのか?」って問いを鋭い風刺として突きつけてる。
最初このCMを見た時、このでしゃばりの一般人に対する制裁的なシチュエーションに「ざまーみろ」ってある種すごく痛快な気持ちになったんだよね。でもそう思ってる自分ってのがまさにそのCMの主人公と同じ「当事者を回避しているからこその上から目線の気持ち」なんだってことにちょっと考えて気付かされてハッとするていうね。
この無限回廊のようなループする構図!
(この構図、サカナクションの「エンドレス」も通じるところがあるな。と思ったら昔そのネタでブログ書いてた。)
このCM、当時見た時からずっと心に残ってて、大人になってから見直したら更にその秀逸さが理解できた気がするよ。
このフレームで今CM作っても全然通用するよね。
むしろネットが普及して、心ない誹謗中傷が無限に溢れてる今だからこそもしかしたらもっと意味を持つものになるかも知れないなと思う。
怖いのはこのCM見ても「ワロタww!」とか「ざまー!w」とか、全く自身を省みることがない人がいそうなこと。
でも、そういう人にも、その先の気持ちになった人にもエンターテイメントとして通じてるってのがこのCMの奥深いところだと思う。
今キャスティングするなら誰だろうね。
ベタだけど、マツコデラックスとか?
キムタクとかもいいかもね。
「いい歳してアイドルとか言ってるけど、もうオッサンじゃん。もう落ち目でしょw」
「ドドーン(本人の目の前)」的な。
自分を翻って考えてみると「AKB48」や「EXILE」とかもありかも知れない。
「アイドルって言ったって別に大してかわいい子いなくない?そもそも誰が誰だか分からないよw」
「ドドーン(本人の目の前)」的な感じかな。
「好き嫌い」ってのはもちろん誰にでもあるし、それは各々の価値観によるものだから自由だと思う。好きなものもあれば、嫌いなものだってある。
だけどそれを本人を目の前にしても同じことが言えるかってのがすごく大事なことだよね。
それを言えるということは、自分に対して責任を負っているってことだからね。
うーん。
自戒を込めて。。