Still Love Her
先日これ買いました。
「TM NETWORK 30th Anniversary Special Issue 小室哲哉ぴあ TM編」
彼の30年以上に渡るキャリアを総括するようなアーカイブ的なムックです。
ロングインタビューあり、セルフライナーノーツあり。
非常に濃い中身となっておりましたよ、えぇ。
80年生まれのおれの青春時代はまさにTKの歴史と共にあると言っても過言ではないくらい。(だって高校生の頃、TKプロデュースのシンセ、YAMAHAのEOS買っちゃったくらいだもん!)
TM NETWORKから始まり、trf、華原朋美、安室ちゃん、globe、その他諸々本当に細かいところまで彼のプロデュースワークを追い続け、バイト代のほとんどをつぎ込んだ身としてはこのムックのセルフライナーノーツは涙ちょちょ切れるくらい懐かしくて嬉しかったですわ。
まさか翠玲やEUROGROOVEのことまで載ってるとは・・。
ちょっとまだ全然読み込めてないので、今度の金曜の夜にでもビール飲みながら夜更かししたい気分です。
本編のインタビューの中で、彼がまだ全然野心を失っていなくて、今でも世界照準で音楽をやろうとしているのも感銘を受けました。すごいよなぁ。
でも彼は今EDMで世界と渡り合いたいと考えているみたいなんだけれども、正直個人的にはそこには余り賛同はしていません。
なんかダメなんだよ、「EDM」って括りで流行ってる音がどうにも肌に合わないの。
や、テクノは大好きなのよ。WIREもずっと行ってたし、アンダーワールドやケミカルブラザーズも来日の度に足を運ぶくらい好きだし。時折無性に身体があの音を欲して1人で踊るためにクラブ行っちゃうくらいだし。
なんだけど、あの括りで流れてる音にはどうにも乱暴さを感じてしまうんだよなぁ。
侘び寂びとか、心の機微みたいなものを感じられないの。
そんな違和感を誰とも分かち合えずにいたところに先日FPM田中はんのこのツイート。
今年のULTRA JAPANに出演しなかったことで、EDMと完全に決別することができたから本当に良かったと思う。
— Tomoyuki Tanaka (@tomoyukitanaka) 2014, 10月 22
その真意は彼にしか分からないけれど、おれは彼のこの勇気あるツイートに拍手を送りたい!
これだけ世界的に大きなうねりになっているEDMに大してNOと言う覚悟。
彼もまたEDMに対して何か思うことがあるのでしょう。
(どこかでしっかり発言しているのなら読んでみたいな)
話を戻しまして。
小室さんの良さってのはいい意味でのドメスティックさだと思うのね。
ある一定の国民のDNAにもうすっかり刻まれてしまっているような彼のコード感、メロディ。
あとちょっと文法のおかしな詞。
やっぱりそこで勝負して欲しいんだよなぁ。
価値観や情報が多様化し過ぎてて大きな塊のようなマーケットはないから、確かにもうあの90年代のような国全体を席巻するようなブームは日本では起き得ないとは思う。
今はもう年間チャートの上位の曲見せられても全く分からないようなそんな時代。
でもさぁ、やっぱりそれでも彼の音はそんなところで鳴って欲しいんだよなぁ。
勝手なこと言ってますが、それがおれの個人的な想いです。
と、言う訳で。
寒くなってきて、冬の足音を感じる今日この頃なので、そんな季節にぴったりの曲貼って寝るとします。
TMのライヴ行きたいなぁ〜。
Still love her(失われた風景) -TM NETWORK - YouTube